与太話

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2017-01-01から1年間の記事一覧

短歌

もう12月 両手に吐く息白く子供が音立て踏む霜柱 寝て起きて寝て起きて寝て起きて寝て 起きて寝て起きて寝てまた起きる 雲ひとつ無い青空を見上げてもいつも心は土砂降りの雨 人それぞれの休日の過ごし方休み方にも十人十色 ひとりきりAMラジオを聴いている…

意識せずとも生きている

鼓動、まばたき、呼吸、 髪が伸びる、爪が伸びる、 細胞が生まれる、細胞が死ぬ、 意識せずとも生きている、 意識せずとも生きている

熱くなる、熱が冷める、熱くなる、熱が冷める

夏になる。空気は暑くなる。 秋が来て冬になる。空気が冷える。 また夏が来る。空気が暑くなる。 冬が来る。また空気が冷える。 ホットコーヒーを淹れる。コーヒは熱い。 時間が経つ。コーヒーが冷める。 電子レンジで温める。コーヒーが熱くなる。 また時間…

春はまだか

春はまだか 太陽は遠い 空は白い 草木は眠ったまま 雪はまだ溶けない 街路樹は裸 冷えきったビル街 体温のない人の波 肌を刺す灰色の風 震えが止まらない ああ 寒い 春はまだか

あと何回

あと何回、爪を切るのだろう あと何回、髪を切るのだろう あと何回、食事をするのだろう あと何回、牛乳パックを空けるのだろう あと何回、煙草を吸うのだろう あと何回、呼吸をするのだろう あと何回、眠りに就いて あと何回、目を覚ますのだろう

常識、非常識

昨日はバーでお酒を飲んだ。 酒は常識のタガを外してくれる。 酒に酔うような、麻薬に酔うような、 夢を見ているような、そんな音楽を作りたい。 非常識の肯定。常識からの解放。 人は産まれたときは感情のカタマリだ。 育っていく過程で社会と触れ合い、 言…

世界の解釈

本を読まなければならない。 詩を読まなければならない。 映画を観なければならない。 人と話さなければならない。 言葉が足りない。言葉が欲しい。 自分を表すための言葉が。 自分を理解するための言葉が。 世界を表すための言葉が。 世界を理解するための…

体液

体液が滲む血液 精液 涎 涙体液が漏れる血液 精液 涎 涙 体液が滲む血液 精液 涎 涙体液が漏れるまだ生きている

鮮度

眠れない夜、文章を書く。 思いつくままに、雑然とした文章を書く。 内容は次の日になればもう覚えてない。 感情はナマモノである。鮮度が失われないうちに作品に閉じ込めなければいけない。 記憶の鮮度。時間が経つにつれて記憶の鮮度は落ちていく。記憶が…

さむざむ

寒いのは苦手。 暖かい方がいい。 肌と肌が触れ合った時の温もり。 心と心は触れ合えないまま。 心は寒々としたまま暖かくはなってくれない。 触れ合いたい。心と心で。 融けあいたい。身体も心も。 誰かと一緒にいてもいつも孤独を感じている。 互いに笑い…

尊い

何も考えないこと。 それはとでも尊いことである。 故に動物は尊い。植物は尊い。 人間だけがあれやこれやと考えを巡らせて余計なことにあれやこれやと手を出し続ける。 人間にあるのは知性ではない。好奇心である。 知性があるのならば、文明・科学の進歩を…

忘我と自由

文章を書くということに生理的な快感を抱いている。文章の内容がめちゃくちゃだろうと何でもいい。とにかく吐き出したい。なんでもいいから吐き出したい。文章を読み返して推敲なんかしない。ただ思いつくままに書き散らすだけ。書く作業が目的である。その…

言葉

お互いに手を繋いでいる。 けれどお互いに手袋を嵌めたまま。 通じ合わない。触れ合わない。 通じ合ったふり。触れ合ったふり。 それで満足している人ばっか。 素肌と素肌で触れ合いたい。 心と心で触れ合いたい。 言葉がもたらす境界線を無くしたい。 融け…

真夜中

真夜中は静かでいい。 心を乱すものが少ない。 心の中の声がよく聴こえる。 自問自答、繰り返す。 真夜中は暗くていい。 暗闇が身体を包み込む。 微かな明かりに目を凝らす。 それは希望か? 真夜中は寒くていい。 布団の暖かさが身体に沁み入る。 僕を包み…

忘我

我を忘れる。その時だけが自由になれる。 苦しみから目をそらすことができる。 どうすれば我を忘れて何かに没頭できるのか。 僕の場合は、音楽を作っている時と、時々絵を描いている時。 我という存在から離れて、時間の感覚から離れて、「この身体」のみが…

星を見たい

星を見たい。 広い原っぱで。 河原の土手で。 星を見たい。 宇宙を想像できるから。 自分の小ささを知れるから。 何百年か昔の光がいまここに届いて、 いま発された光は何百年か後になってここに届く。 自分の命の短さよ。 命は誰にとっても短いものだろう。…

時間

明日が今日に、今日が昨日に。目には見えないけど常に変わらずにはいられない。変化。時間の経過。人は時間を知覚することはできないのではないか。ただ物質的な変化に気がつくことができるだけなのではないか。時計の針の位置が変化したことしかわからない…

曲作り

砂山で棒倒しをするように。

怒りについて

怒りは叶わなかった理想に対する執着である。 期待が裏切られたとき、思い描いていた理想と実際に起きた現実とのあいだにギャップが生まれたとき、そこにフラストレーションが生じる。このフラストレーションが怒りの種である。 このとき、現実をあるがまま…

視点

哲学者の両の目は、それぞれ顕微鏡と望遠鏡とでできている。 主観の視点と客観の視点。 幸福は主観の視点、真実は客観の視点でしか見ることができない。 物質的・時間的な客観。そこではすべての事象が無意味・無意義・無価値となる。 逆に、主観の視点で物…

不思議

歯磨きをする。歯ブラシを口に咥える。 視界の真ん中にこの身体のこの口から伸び出る歯ブラシが映る。 これだけのことが不思議でたまらなくなる時がある。 見えるとはどういうことか。 在るとはどういうことか。 この視界に映るこの手は一体なんなのか。 こ…