与太話

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怒りについて

怒りは叶わなかった理想に対する執着である。

 

期待が裏切られたとき、思い描いていた理想と実際に起きた現実とのあいだにギャップが生まれたとき、そこにフラストレーションが生じる。このフラストレーションが怒りの種である。

このとき、現実をあるがまま受け容れ、諦めることができれば怒りには発展しない。

つまり、叶わなかった理想に執着しなければ怒りは種の段階で摘み取られる。

怒りを抱かないためには、叶わなかった理想に執着しないこと、そもそも初めから理想を持たないことだ。

 

諦めるという言葉の原意は、「物事の真理を明らかにする」という意味の「明らむ」という言葉である。一般的に使われているgive upとは意味合いが異なる。

この、「ポジティブな諦め」は気持ちをラクに生きるために重要なことなのではないだろうか。

 

ちなみに言うと、罪悪感とは自らに向けた怒りのことである。

怒りは「自分よりも下」と見なしている相手に向かって流れていく。

自己肯定感が低く、自尊心の低い人は「自分が一番下」と思い込んでいる。よって、他者に怒りの矛先を向けるということができない。その結果、自分自身の中に怒りを溜め込む=自分自身に怒りを向けることしかできなくなる。これが罪悪感の正体である。

罪悪感も本質的には怒りの一種なので、罪悪感を抱かないためには、自分自身に対する理想に執着しないこと、自分自身に理想を抱かないことである。