与太話

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鮮度

眠れない夜、文章を書く。

思いつくままに、雑然とした文章を書く。

内容は次の日になればもう覚えてない。

感情はナマモノである。鮮度が失われないうちに作品に閉じ込めなければいけない。

記憶の鮮度。時間が経つにつれて記憶の鮮度は落ちていく。記憶が薄れる。曖昧になる。消えていく。残るのは印象として感じた感覚のみ。

記憶はどこへ行くのだろうか。

記憶はどこへ行くのだろうか。

頭の中に仕舞われているのか。

思い出そうとすら思えない些細な記憶。

どこへ行ったのだろう。

感情や印象を伴わない記憶は頭の引き出しの奥底へ追いやられていくのだろうか。

忘れたくない。失いたくない。そんな記憶が徐々に薄れていくこのもどかしさ。抗えない。

日記をここしばらくつけていなかった。

再開しよう。少しでも記憶を留めておきたい。

小さな抵抗。