与太話

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忘我と自由

文章を書くということに生理的な快感を抱いている。文章の内容がめちゃくちゃだろうと何でもいい。とにかく吐き出したい。なんでもいいから吐き出したい。文章を読み返して推敲なんかしない。ただ思いつくままに書き散らすだけ。書く作業が目的である。その文章の完成形なんてどうでもいい。書くということがすべて。書いていたい。吐き出していたい。なんでもいい。精神のドロドロとしたものを吐き出す。精神的な排泄行為とでも言おうか。浄化。

何を書いたかなんて内容は次の日にはすっかり忘れている。それでいい。それでいい。明日になればまた何かを書くのだろう。それでいい。それでいい。書くということを意識しだすと何も書けなくなる。忘我。我を忘れて書くことに熱中している時は止め処なく言葉が溢れてくる。自意識過剰な僕は常に俯瞰した視点で自分自身を見つめているもう一人の自分がいる。離人症の軽いヤツみたいな感じなのかな。よくわからないけど。そいつの存在が幼い頃から厄介だった。身体の僕の行動を逐一制限する。いまだにそいつをうまく飼い慣らせていない。何をするにも俯瞰で見ている僕がいる。何かに熱中している忘我の時だけがそいつから自由になることのできる時間。それがいまは、曲をつくる、絵を描く、文章を書く、ということ。忘我と自由。