与太話

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星を見たい

星を見たい。

広い原っぱで。

河原の土手で。

星を見たい。

宇宙を想像できるから。

自分の小ささを知れるから。

何百年か昔の光がいまここに届いて、

いま発された光は何百年か後になってここに届く。

自分の命の短さよ。

命は誰にとっても短いものだろう。

何もわからないままに死んでゆくのだろう。

どこにも行けないままに死んでゆくのだろう。

足りない、満たされない、苦しい、と、もがきながら、もだえながら死んでゆくのだろう。

星は静かに光を放ち続ける。