2017-01-14 星を見たい 星を見たい。 広い原っぱで。 河原の土手で。 星を見たい。 宇宙を想像できるから。 自分の小ささを知れるから。 何百年か昔の光がいまここに届いて、 いま発された光は何百年か後になってここに届く。 自分の命の短さよ。 命は誰にとっても短いものだろう。 何もわからないままに死んでゆくのだろう。 どこにも行けないままに死んでゆくのだろう。 足りない、満たされない、苦しい、と、もがきながら、もだえながら死んでゆくのだろう。 星は静かに光を放ち続ける。